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ガスフレーム溶射機

溶射とは、金属、セラミックス、樹脂類等を溶融して加工物に吹き付け、皮膜するものです。
塗装のように相手の加工物の材質を問いません。なお、溶射を行っても、加工物の温度はさほど上昇しません。
SNMアジア株式会社では、フランス SNMI社 のガスフレーム溶射機を全て取り扱っております。

 

  • 世界で最も小型軽量で狭いところへも入って行ける「Zジェット」
  • 低速から高速まで線送りが調整可能なエアーモータ駆動式万能溶射機「トップジェット」
  • 超小型電子制御電動機で線の精密送りができて新次元溶射皮膜が施せる「マスタージェット」
  • 生産ライン用パウダーガン「SP-2」

溶射の特徴

  1. 加工物・溶射材料の材質のいずれも問わず、あらゆる物を利用することができます。各種金属品を始めとして、ガラス・陶磁器・木材・紙・樹脂・ゴム等の表面に容易に各種材料を溶射できます。
  2. 磨耗部分の肉盛りなどのように溶射皮膜の厚さは自由にできます。
  3. 加工物の寸法に制限はありません。小さな物から超大型のものへも溶射はできます。
  4. 作業場も特に限定はありません。塗装のように現場施工もできます。
  5. 溶射材料の種類は広範囲で、金属・セラミックス・樹脂及びその化合物を溶射することが可能です。
  6. モデルに溶射肉盛りして、モデルを外せば簡易金型を作れます

溶射方法

  1. 塗装と同じように前処理が必要です。脱脂・清掃・酸化皮膜の除去をしませんと溶射皮膜の密着力が落ちます。また、アンカー効果を持たすために、グリッドやサンドブラストにより表面を粗面化する必要があります。
  2. 溶射は大きく分けて 「ガス式」 と 「電気式」 がありまます。
    • (a) ガス式:酸素と燃料ガス (アセチレン・プロパン・天然ガス等)を燃焼させて、溶射材料を溶解する熱エネルギーを得ます。そして溶射材料の形状で次の2つの方法に分かれます。
      O 溶射材料が線・棒・コードの方式(供給はエアーモーターか電動モーター)
      O溶射材料が粉末の方式
    • (b) 電気式:次の2つ方式に分かれる。
      O導電性のあるワイヤーを電気アークで溶解しエアーで吹き付ける(供給はエアーモーターか電動モーター)
      O アルゴンガスや水素ガスでのプラズマ放電エネルギーで溶射材料(粉末)を溶解し溶射するプラズマ溶射機

溶射材料

金属 ( 線・棒・コード・粉末 ) 、セラミックス ( 棒・コード・粉末 ) 、樹脂 ( 粉末 ) 、ガラス ( 粉末 )と溶射材料は数え切れないほどの種類がありますが、以下に典型的な材料をご紹介致します。

金属類
亜鉛 鉄鋼材の耐食、防錆用
アルミニウム 鉄鋼材の耐食、防錆、導電用
スズ 食料品の器具・容器などの耐酸、耐食用
鉛及びその合金 耐酸機器及び容器用
銅及びその合金 導電性皮膜、美術装飾用
アームブロン 特に海水に強く耐食、耐磨耗用
燐青銅 船舶の磨耗軸やメタルの肉盛りなどの耐摩耗用
ネパール黄銅 海水の浸食に良く耐える
ニッケル及びその合金 化学薬品に対する耐食用
ニッケルクローム 耐酸、耐アルカリ性に強く、耐熱、耐食用
モネル 塩水に対して耐食性が高く、耐酸性も高い
鉄及び炭素鋼 機械類の摺動部ニ対する耐磨耗用
ステンレス鋼 耐食、耐熱用
カドニウム 純亜鉛より優れた耐食、防錆用
モリブデン 下地用、熱濃塩酸用、対磨耗・低摩擦用
デュノア(Al/Zn 耐食、防錆用
ステライト 耐熱、耐磨耗用

 

セラミックス類
酸化物 伝熱性、電導性が低く高温に耐える
硼素化物 高温に於いて蒸気圧が低く良電体で硬い
珪素化物 融点が低い
炭化物 超硬質で耐熱性に優れ、切削工具に利用できる

 

樹脂類
ポリエチレン 耐薬品性、耐食性
ナイロン 耐磨耗用