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スポンジブラスト

鉄塔主柱へのスポンジブラスト施行

工法説明

様々な分野で普及している前処理工法「サンドブラスト」は、各種投射材・研削材を加工物表面に高速で衝突させるもので、その主目的は、加工物の表面を削る・脱脂/清浄化する・錆/塗膜/ライニングの剥離などです。特に塗膜の剥離、塗装下地処理、重ね塗りのための粗面化/ブラッシングに適した工法ですが、粉塵発生が激しい、跳ね返りが強く危険、跳ね返りによる目的箇所以外への傷付け等の問題点も抱えております。
「スポンジブラスト」は乾式にもかかわらず、安全で粉塵を出さない、環境に優しく、現場施工に最適な、米国で開発され(各種国際特許取得)急速に普及している新しいブラスト工法です。日本では、2002年より弊社を通じて販売され、各方面にて着実に普及が進んでいます。


概要

スポンジブラスト工法は、研削材をそのまま投射するのでなく無公害のスポンジに各種研削材を内包させ、豆粒大のスポンジ粒とし、これを高速投射する新工法です。
投射されたスポンジ゙粒は加工物に当たると扁平になり、内蔵された研削材が直接加工物に衝突し、通常のサンドブラストと同等の働きをします。同時に粉塵をスポンジ自体に取り込み、反発弱く落ちてくれます。このように、スポンジブラストは乾式にもかかわらず、粉塵を出さない上、投射面以外を跳ね返りで傷つけたり、作業者自身や周囲で作業する人達を傷つけることがありません。70馬力以上のコンプレッサーを使えば、威力・研削力 (粗面化・研削速度) は通常のサンドブラストと同等にできます。使用したスポンジ材は回収し、別売のリサイクル分離機で粉塵と再使用分に分けて、何度も繰り返し使用します。スポンジ材は軽く粒状なので、粉末状の研削材に比べ容易に回収できます。作業は防風ネットやシートで周りを囲い、スポンジ材を回収しやすくして行います。

特長

  1. 粉塵・汚染物質・水を撒き散らさない。タンク内部等の閉所でも、目視で投射面の状態を確認しながらブラスト作業が行える。
  2. リサイクル、繰り返し使用ができる。廃物を1/10に減らすことができる。
  3. 跳ね返り力が1/10であり防風ネット等の囲いのみで、又軽装で作業できる。
  4. 腐食の主因「塩化物・塩素イオン」を他の工法より、効率良く除去できる。(残留塩類は塗装の膨れ、剥離の原因となるため、欧米では塩類残留に強い関心が払われています。)
  5. 強弱の微妙なコントロールが可能なため、投射面の表層のみを除去したり、粗面化の調整ができる。